転職のかんづめ
しごとのかんづめ
転職お役立ちマニュアル
転職は、より充実した人生・仕事を手にするためのチャンスです。当マニュアルで、成功を勝ち取ろう!!
保険・税金・年金の手続き採用通知を受け取ったら、いよいよ転職活動の締めくくりだ。お世話になった会社との関係をしっかり幕引きし、新たなフィールドでの一歩を踏み出そう。
Vol.08
Index
自己分析 ・・・ 1
求人・求職の状況 ・・・ 2
情報収集 ・・・ 3
応募書類作成-1 ・・・ 4
応募書類作成-2 ・・・ 5
面接-1 ・・・ 6
面接-2 ・・・ 7
保険・税金・年金の手続き ・・・ 8
円満退社&新たな職場へ ・・・ 9


 
杉山 孝
杉山 孝 (すぎやま たかし)
(株)キャリア・クリエイト代表取締役
人材コンサルタント
1958年 静岡市生まれ。
三重大学農学部卒業後、小売業、刑務官を経て、総合人材ビジネス会社に入社。当該グループでの18年、“求人情報誌の創刊”“人材派遣”“人材紹介”“再就職支援”等、人材ビジネスの実務家として実績を積む。1991年〜2001年、同グループ取締役。
2002年、(株)キャリア・クリエイト設立。人材コンサルティング(採用、人材活性化、人事制度構築支援)、高校生・大学生・社会人のキャリア形成支援に携わる。個人の自律に力点をおいたアドバイスが好評。

NPO日本キャリア開発協会 会員/CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)/常葉学園大学 非常勤講師/(財)満井就職支援奨学財団 選考委員/(財)静岡産業創造機構 経営支援アドバイザー/静岡市中小企業支援センター派遣アドバイザー/AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

 
円満退社までの流れ

採用通知を受け取ったとき、多くの方が最初に心配するのが、会社への「退職願」提出のタイミング。以前お世話をしたNさんは、次の会社への入社時期まで1ヶ月程度しかなかったため、すぐにでも「退職願」を出すと言う。Nさんには、退職までの流れ(図-1参照)を説明し、順を追って対応するようにアドバイス。結果、「せっかく築いた人脈を失うことなく円満退職できた」と喜んでくれた。

<退職までの流れ>  (図-1)
1.上司への相談
退職の意志が固まったら、先ずは直属の上司に相談。ポイントは『報告』ではなく『相談』するということ。引き止められることもあるので、納得してもらえる理由を考えておくこと
具体的な退職日の相談と設定
2.退職願の提出
上司の理解を得られ、退職日を決めたら退職願の提出
宛名は代表者(社長)宛だが、直属の上司に渡すのが一般的だ
3.引継ぎ
後任者と取引先への挨拶。周囲の人たちに理解してもらうことが大切だ
後任者が困らないように、業務マニュアルをつくっておくのもよいだろう
4.荷物の整理
社員証、名刺、制服、文具他、貸与されたものはすべて返却する
机のまわりの整理も怠らないように
5.社内の人への挨拶
お世話になった人への挨拶を欠かしてはならない。当日会社にいない人には事前に挨拶しておくこと
挨拶状の作成にも取り組む
注)民法上は意志決定をしてから2週間以上あれば退職可能だが、就業規則に則って対応するのが望ましい。目安として、退職の意思表示から退職日までの期間は1ヶ月程度と考えておこう。

□退職願の書き方
会社に提出する正式な書類なので、黒または紺の万年筆またはボールペンを使って丁寧に楷書で書くこと。無地の封筒の表に「退職願」と記載して書いた書類を封入、提出しよう。

退職願見本

挨拶状の書き方
今後も仕事をしていく上で重要なのが人脈。在職中にお世話になった人には、出来る限り直接挨拶にうかがおう。時間的に難しい場合は、挨拶状だけは出しておこう。

挨拶状見本


新たな職場へ

言うまでもないが、転職はゴールではない。みなさんが有意義な職業人生を歩むためのプロセスであり、スタートラインに立っただけであることを忘れてはならない。転職活動自体よりも、むしろ『これから』が大切だ。

□入社
何事もはじめが肝心。初日はどこに行き、誰と会うかを上司にしっかり確認し、早めに到着するようにしよう。交通手段、所要時間、必要なら駐車場の確保も検討する。また、あらかじめ人事部で入社必要書類について確認し、出来れば初日までに揃えておこう。
新入社員に対してのチェックは厳しい。円滑なスタートを切るために、新しい会社について集めた情報を再度見直しすることも忘れないように。
□新しい上司との関係
新しい職場で最も重要になるのが、上司との関係だ。組織図等を入手し、採用ポストと上司のポストとの職務分担、職務上の要求事項をイメージするのも有効だ。
仕事を始めるにあたって、先ずは上司の目標を理解・尊重し、自らの目標を沿わせなければならない。そのためにも、目標達成について話し合う正式な制度の有無にかかわらず、2〜3ヶ月に1度、あるいは初期段階ではより高い頻度で、主要な目標事項の進捗状況について、上司と話し合う機会を設けたい。
また、仕事上の問題点に関しては、上司への報告を怠らないように。問題点についてひとりで思い悩むのではなく、上司に報告し、善後策を相談・実行することが大切だ。
□同僚との関係
一緒に働いている人たちとの人間関係が、心理面での職場環境を大きく左右する。職場での力関係を知ったうえで、中立の立場を維持しよう。また、第一印象等で早計に同僚についての判断を下さないようにすることも大切だ。
所属意識、仲間意識だけで仕事がスムーズに進むわけではないが、少なくとも企業風土の見極めが出来、自分自身のスタンスを決めるまでは、周囲との協調と協力を惜しまないことを心掛けよう。
□やりたい仕事で生活の糧を得るために
『就社』から『就職』へ、最近よく聞くフレーズだ。変化が激しく企業間の競争も激しい現代、一つの会社で一生勤めることが難しくなっていることが背景にあるのだろう。とはいえ、それは『青い鳥を見つけるために、安易に転職を繰り返すこと』と同義語ではない。やりたい仕事で生活の糧を得るための近道は、案外、目の前にある仕事を『好奇心を持って精一杯やってみること』なのかもしれない。

みなさまが有意義な職業人生を歩まれることをお祈りし、転職お役立ちマニュアル最終回とさせていただきます。
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